ピアノを置く場所で練習量が変わる——リビング置きのすすめ
「ピアノって
どこに置くのがいいですか?」
って質問されたら
私はいつもこう答えます
「リビングに置いてください」
理由は
子ども部屋に置いたピアノは
だんだん弾かなくなるから
脳の仕組みから言うと
習慣は
「行動までの手間」が少ないほど続きます
わざわざ2階に上がる
わざわざ部屋を移る
この「わざわざ」が
子どもの足を止めるんです
リビングなら
通りすがりに1分弾ける
この「ついで弾き」の積み重ねが
気づけば大きな差になります
もう一つの理由は
リビングには聴いてくれる人がいるから
お母さんが夕飯を作りながら
「あ、その曲いいね」
たったこれだけで
子どもの脳は
「弾く→いいことがある」と学習します
ピアノが
孤独な義務ではなく
家族との時間になるんです
——そして実はこれ
ピアノだけの話ではないんです
勉強も、まったく同じ
というのも
わが家の娘たちは子ども部屋に
それぞれの好みの勉強机があったのですが
実際に勉強していたのは
いつもリビングでした
しかも
大学受験のときまでずっと、です
親としては
「机、買ったのになあ」と思ったものですが 笑
でも、今なら
脳科学の視点でその理由がよく分かります
子どもの多くは
シーンと静まった一人の部屋より
ほどよい生活音と
人の気配があるほうが
集中が続くんです
「見られている」ではなく
「見守られている」安心感
この安心感が
脳を落ち着かせて考える力を支えます
つまり・・・
ピアノも勉強も
「一人でがんばる部屋」より
手が届いて
気配を感じられるリビングのほうが
子どもは
自分から向かいやすいんです
最後に
ピアノのコツをひとつ
➡︎ ふたは開けたまま
➡︎ 椅子はいつでも座れる状態に
楽器のふたの重さは
子どもにとって
心のハードルの重さでもあります
机の上も同じ
パッと座ってパッと始められる
その「はじめの一歩の軽さ」を
整えてあげることが
親にできるいちばんの応援かもしれません


