連休明けに泣いてきた小1が、30分後に笑顔で帰る理由
大型連休明けの今週、小学1年生のレッスンに「総崩れ現象」が起きています。
来た瞬間から不機嫌、しまいには泣き出す子。お母さんから離れられない子。これまでできていたことをきれいに忘れている子…。
これは「やる気がない」のではありません。生活リズムの乱れで前頭前野の働きが低下し、感情のコントロールが難しくなっている状態です。脳が正直に状態を表しているサインです。
そしてここからが、ピアノ教育の真骨頂です。
最初の難関は「ピアノに向かわせること」。
機嫌が最悪な子を、いきなり椅子に座らせることはできません。その子の状態を見ながら、一人ひとりに合った声かけをします。穏やかなトーンの声は脳内のオキシトシン(安心ホルモン)の分泌を促し、「ミラーニューロン」の働きで落ち着いた気持ちが子どもに伝わります。怒りや不安の発信源である扁桃体が鎮まって初めて、子どもは椅子に座れるのです。
そして次に働くのが、アコースティックピアノの音=空気の振動です。
神経科学者ポージェスの「ポリヴェーガル理論」によると、倍音豊かな音の振動は迷走神経を通じて自律神経系を整え、心身を安全な状態へ導きます。アコースティックピアノが生み出す振動は、皮膚や骨を通じて全身で感じられ、これはデジタルピアノには再現できない力です。
当教室ではすべてのお子さんに、細やかなメンテナンスを施したニューヨーク・スタインウェイのグランドピアノでレッスンをしています。倍音の豊かさ、空気の振動の質——これが「脳を整える」条件の一つだと確信しています。
声かけで心を開き、ピアノの音が脳を整える。
その30分の積み重ねが、泣いて来た子を笑顔で帰していきます。
つくば市 渡辺ピアノ教室
脳科学ピアノレッスン専門家 渡辺貴子


