AIが普及するほど「耳を育てる」ことが重要になる理由
「耳がいい子は、言葉の習得も早い」
私がうちの生徒さん達に対して
長年、思ってきたことです
おそらく、私だけでなく
多くのピアノの先生方が実感していることだと
今、この「耳を育てる」ことの重要性が
AI時代において
まったく新しい意味を持ちはじめています
AIは今や
文章を書き、絵を描き
音楽さえ作れるようになりました
情報はあふれ、
目から入ってくる刺激は増える一方です
その結果、何が起きているか
子どもたちの「聴く力」が
静かに失われています
動画を倍速で見る
字幕に頼る
BGMとして音楽を流す
——これって
耳は開いていても
本当の意味で「聴いて」いない時間が
増えているということ
脳科学的に見ると
耳から入った情報は
言語野・感情野・記憶野を同時に刺激します
「聴く力」は単なる音の認識ではなく
◉相手の感情を読み取る力
◉言葉の奥にある意図を汲む力と直結
しているのです
なぜなら
これらはAIが最も苦手とする領域だから
AIはデータを処理しますが
「行間を読む」ことはできません
会議の場の空気、相手の声のトーンの変化、
言葉にならない感情——これらを察知するのは、幼少期から耳を育ててきた人間だけです。
ピアノは、耳を育てる最良の手段です。
音の高低・強弱・響き・間
——これらを感じ取りながら演奏する経験が
脳の聴覚野を豊かに発達させます
つまり
AI時代に生き抜く力は、画面の外で育つんです


